松下進、「キャラクターに夢をのせて」

デンマークのスポーツブランドhummel(ヒュンメル)は、ガンバ大阪が7月6日に行うHOME試合の冠スポンサーとなり、松下進さんの描きおろし『キャプテンSSK×ガンバボーイ』を活用したキャンペーンを実施する。初めてのコラボイラストを描いた松下さんに、ガンバボーイや今回のイラストについて聞いた。

ガンバボーイ誕生秘話

松下進さんは、『ヤングジャンプ』や『ファミ通』、『クロスワードメイト』の表紙、ゲーム『ダービースタリオン』のパッケージイラスト、サッカー日本代表のマスコットなどで知られ、2023年には画業50周年を迎えた世界的イラストレーター。ガンバ大阪の名誉マスコットであるガンバボーイの生みの親でもあり、ヒュンメルを展開する株式会社エスエスケイのコーポレートマスコットを1987年より担当していることから、今回コラボイラストを描いてもらうことになった。

Jリーグ発足前の90年代初頭、松下電器産業株式会社(現在はパナソニック株式会社)より、『電気を表すもの』というリクエストで松下さんにクラブマスコットを描く依頼があった。「ギリシャ神話に題材を求め、電気からカミナリを連想。ギリシャ神話における最高神ゼウスがイカズチを落として、雷を操ることができるという話があります。ゼウスというと、白いヒゲのおじいさんという感じがあったので、ゼウスの子どもの頃をイメージしたものがガンバボーイの原型です」と振り返る。

「イラストがほぼできた時には、チーム名がまだ決まっていませんでした。イタリア語で脚を意味するGAMBAになると聞き、足を少し誇張して完成となりました。Jリーグ発足時のクラブマスコットは、ほとんどが動物で、唯一人っぽいものがガンバボーイでした。それが神様ということで、『10クラブでガンバが一番強いんじゃないか』、とか、エアブラシで立体的に描いているので、『並んだ時に一番ガンバが目立つ』とか、そんな話でも盛り上がりましたね」と懐かしんだ。

記念碑的イラストに

一方、エスエスケイのコーポレートマスコットを1987年より担当した松下さん。「最初は、運動神経がよく、強そうな動物でということでゴリラのキャラクターを描き、その後、ヒューマンなキャラクターで、子どもの夢を実現する象徴として描いたのが1994年にできたキャプテンSSKです」

今回、その2つのキャラクターコラボということで、イラストを依頼した。「キャプテンSSKは、もともとベースボールのキャラクター。もちろん、サッカー選手に扮したり、色んなスポーツをしているのですが、メインで描いているのがベースボールということもあり、サッカーのキャラクターとうまく融合できるか、という不安がありました。また、両方とも歴史があるキャラクターで、片方が目立つようになってはいけないと思っていました」と、今までにない配慮を加え、数回の描き直しを行ったという。

キャラクター同士のコラボが今までにもなく、「まずは、そんなことできるんだ、と思いましたね。僕にとってはうれしいことですし、ある意味で記念碑的なイラストになりました。より多くの方たちに見てもらえたらうれしいですね」と喜んだ。

キャラクターの可能性と夢

「ガンバ大阪では、いろんな方の協力があって、周りでケアしていただいたおかげで、ガンバボーイがユニフォームを着ているだけのマスコットじゃなくなった。選手と同じように服を着てスタジアムに行って、というルーティンをやってもらったり、自分たちと同じように生活しているキャラクターだと形づくってくれた。特別なキャラクターとしてサポーターの皆さんに愛されたのはうれしいことです。キャラクターってものすごく成長するし、進化するんですよね」

2022年に放送されたTBSドラマ『アトムの童』に、『ファミ通』の表紙で描いてきたキャラクターが登場した。「ドラマのプロデューサーの方たちが、『ファミ通』を見て育ったということでリクエストがあり、長年描いていたネッキーがドラマの核として使われたんです。撮影現場も見学させてもらいましたが、キャラクターが生き生きとしているのを感じました」と今まで描いてきたことが、新しい展開にも繋がっているという。

「レギュラーや雑誌のカバーをやらしていただいていていますが、僕も年齢的なこともあるので、描きたいものを描いているところはありますね。キャラクターって、生み出した作者の思惑を超えて、別の次元で動いていく。どんどんたくましくなっていく。だから、描くだけではなく、生き生きしてくる場面を積極的につくっていったほうがいいのかな、とも思っています。少しずつでもアピールすることで発展していく可能性がある。僕の机の上だけに閉じ込めるのはもったいないな、と思っています」と50年描いてきた、その先にある夢について語ってくれた。


2024 明治安田J1リーグ 第22節 横浜F・マリノス戦
「ヒュンメルパートナーデー」

2024年7月6日(土)
15:00~19:00 ヒュンメルブース(ロートWell-beingパーク)
ヒュンメル公式LINEを登録するとコラボイラストステッカーをプレゼント!

16:00 ファンクラブ2024年間パス先行入場開始
16:30 一般入場開始
19:00 キックオフ


松下進さんについて

1950年2月6日生まれ、東京都出身。ゲーム情報誌『ファミ通』の表紙や動物占いのイラスト、サッカー日本代表やガンバ大阪のマスコットデザインで知られる。エアブラシを使った独特のアメコミ風なイラストが特徴。2023年には画業50周年を迎えた。

【OFFICIAL SITE】http://www.susumumatsushita.net/


ガンバ大阪について

ガンバ大阪は、サッカーJ1リーグに所属するクラブチームで、スタジアムのある吹田市など、大阪府の北摂7市をホームタウンとし、北摂・北河内地域を活動エリアとしている。1980年創部の松下電器産業サッカー部を前身とし、Jリーグには開幕時の1993年より加盟するオリジナル10のひとつ。チーム名はイタリア語で脚を意味するGAMBAで、日本語の「頑張る」も掛け合わせている。2008年にはAFCチャンピオンズリーグで優勝。2014年の三冠など、9つのタイトルを獲得。クラブ30周年を迎えた2021年にリブランディングを実施。日本を代表するスポーツエクスペリエンスブランドを目指す。

【OFFICIAL SITE】https://www.gamba-osaka.net/

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