やさしさのつまった
ランドセルの販売を開始！

デンマークのスポーツブランドhummel（ヒュンメル）は、ブランドとして初めてとなるランドセルを発表。知的障がい児・者サッカースクール「トラッソス」の協力を得た「ふわりぃランドセル」とのコラボアイテムで、操作性を向上し、誰もが使いやすいランドセルに。ヒュンメル公式オンラインストア限定で予約を受け付けます。

誰もが使いやすいランドセルを

ヒュンメルは、“Change the World Through Sport.”（スポーツを通して世界を変える）をミッションに、人権、ジェンダー、平和などの取り組みを実施。トラッソスとは、スクールのサポートやインクルーシブサッカーイベントを通して、多様性を広げる取り組みを推進しています。

今回発表のランドセルは、「手先が不器用だったり、力が弱かったりして、ランドセルを持ちたくても使えない子どもがいる」という話をトラッソスの吉澤昌好コーチから聞いたことがきっかけ。

安心の機能性

開閉の操作性をアップ

つまむ動作が苦手な子どもも簡単操作

機能的なポイントとしては、大きく3つ。つまむ動作が苦手な子どもも簡単に操作できることを目指しました。まず、ランドセルの下部にあるカブセを固定する錠前にドイツFIDLOCK社のマグネット式バックルを採用。輪っかに指を引っかけて引っ張るだけで開き、マグネットで自動的に閉じるようにし、ランドセルの開け閉めを容易に。

次に、ランドセル内ポケットのファスナーの引き手を大きくし、指を引っかけて開閉ができるように。

最後に、両側面のフックに、ふわりぃが独自開発した発着脱簡単ナスカンを採用。取り付けはもちろん、取り外しが簡単にできるようにしました。

軽量性へのこだわり

体格の小さな子どもも安心

付属品を除いた本体の重量は約960g。吉澤さんから、「トラッソスに入会する子どもたちにも、体を動かす経験が少ないことから、コーディネーションといわれる神経系の発達が緩やかだったり、体重が平均に比べて軽く、重いランドセルには振り回されることもあるようです」と聞いていたことから、体格の小さな子どもも安心できる、丈夫で軽いランドセルを目指しました。

株式会社協和の営業・大島惇志さんは、「一般的に1100g程度で軽い、といわれているランドセル。今回のコラボモデルは、ふわりぃランドセルの中でも最軽量クラスになりました」とお墨付き。

着脱式のハンドルとチェストベルト

小学1年生でも、教材だけで約2kg。水筒や体操服などが加わり、ランドセルの重さは4-5kgにもなることから、フィット感を増すチェストベルトも付属。特に低学年のうちは活用してもらい、体感重量を軽く感じられるようにしました。

バッグインバッグを付属

忘れ物が多い子どもに

発達障がいの中でもADHD（Attention-Deficit Hyperactivity Disorder/注意欠如・多動症）だと、注意が散漫になったり、整理整頓が苦手で、忘れ物が多いという傾向や課題があり、付属品として、どこに何を入れるかをイラストなどで分かりやすくした、忘れ物防止に繋げるバッグインバッグを共同開発。

ランドセルにぴったり収納

収納スペースごとに入れる荷物をイラストカードで表示できるようにしました。例えば、週末には上靴きや給食袋など持って帰るものが増えたり、夏には水泳バッグを週に3度持って行ったりと、曜日や季節、または学年や行事に応じて増える荷物にも対応。

収納スペースに何を入れるかは、透明のポケットにイラストカードを入れ替えられるように設計。イラストは、ダウンロードで取得できるようにし、学年が上がっても、フレキシブルに対応できます。さらに、バッグインバッグの背面には、取り外し式のタブレットケースを搭載。11.6インチまでのノートパソコンやタブレットを衝撃から守ります。

学用品としての
機能性重視のランドセル

今回のコラボで、特別な機能や付属品を付けていますが、ベースはふわりぃランドセルのこだわり。協和の大島さんは、「デザイン性の高いものやアパレルブランドとのコラボランドセルが増えていますが、私たちは、ランドセルはあくまでも学用品ととらえています。軽量で丈夫なモノづくりを続けることで、子どもたちが通学しやすくなってもらいたいと思っています」とランドセルメーカーとしてのこだわりを強調。

本体の素材には軽くてしなやかな人工皮革のクラリーノ🄬エフを採用。水やキズに強く、お手入れも簡単。体とランドセルを密着させる肩ひもの設計「ふわりぃ🄬背カン」が重さを和らげ、肩ひもにはベルトからはみ出るほどにクッションを入れた「ふわりぃ🄬肩ひも」を採用し、負担を軽減。9つもあるベルト穴で、成長に応じたベルト長さの調整が可能に。

また、背面は通気性とクッション性を両立。ウェーブを持たせた形状で、通気性を向上。汗は弾きながら、空気を通す素材を採用。さらに360度、どの方向からも光るように反射材を付けており、冬の下校時など、遅い時間には車のライトに光るように設計。70kg以上のチカラがかかっても型崩れを防ぎ、持ち運びに便利な着脱式の「ふわりぃ🄬ハンドル」も付けるなど、すべての機能性が、子どもたちが6年間、気持ちよくランドセルを持って通学できるように考えられたものになっています。

そして、入学から卒業までの6年間は、修理保証を付けており、正常な使用状態における破損などについては無料で修理対応。国内工場で修理する約2週間は、代替用ランドセルを用意しています。

やさしいランドセル

協和の大島さんは、「今まで四肢不自由など重度の身体障がいのあるお子さんに向けたランドセルをつくっていましたが、今回のようなモノづくりは初めて。どんな障がいがあっても、ランドセルを持っていただきたいという想いを込められたと思います」とコラボレーションならではの広がりを持つことができたと語ります。

トラッソスのスクール生の保護者からは、何度もヒアリングを行い、改良を重ねました。来年度から小学生になる息子がいる北見枝里子さんは、完成品を手に、「うちの子は、普通のランドセルだと開閉がうまくできなくって。軽さの面からもランドセルリュックを検討していたのですが、『みんながランドセルを背負っているのに、なんで僕はリュックなのかな』って思うだろうな」と使いやすい軽量タイプのランドセルを歓迎しました。

トラッソスの吉澤さんは、「知的障がいや発達障がいの子どもたちが苦手な部分に配慮のあるランドセルをヒュンメルさんがつくってくれた。例えば、学校に行く前も学校に行ってからも、荷物の出し入れが簡単にできて、時間をかけないで済むと、『早くしなさい』という声もかからずに済みますよね。子どもたちにとっては、すごく心的な部分でもやさしいと思うんですよね」と笑顔に。誰もが使いやすい、やさしさのつまったランドセルが完成しました。

商品情報

ふわりぃについて

株式会社協和は、1947年に鞄の製造をスタート。70年以上にわたって、職人たちの手作りによるランドセルを手掛けてきました。6年間毎日使うランドセルが、子どもたちにとってより軽く、安全で、安心して気持ちよく背負えること、そして、学校生活も元気に過ごして欲しいという想いのもと研究開発を行い、これまで累計1,320万人もの子どもたちが愛用。2007年には、ランドセルブランド「ふわりぃ」を立ち上げ、2019年度、2022年度には、マザーズセレクション大賞を受賞。先輩ママからの支持率No.1に応える、"こども想い"のモノづくりを実現しています。

【OFFICIAL WEBSITE】
http://www.kyowa-bag.co.jp/kyowa_fuwarii.html

【OFFICIAL ONLINE STORE】
https://fuwarii.com/

トラッソスについて

認定特定非営利活動法人トラッソスは、サッカーを通して知的障がい児・者／発達障がい児・者と健常児・者が、お互いを認め合い、尊重し合えるコミュニティづくりを行っているサッカースクール。障がい者と健常者が共に成長できる社会を目指しています。

【OFFICIAL SITE】https://tracos.jp/