広島と長崎から平和を発信、ピースユニフォームを発表!

今年も広島市で開催される「HiFA 平和祈念 2023 Balcom BMW PEACE MATCH」で、サッカー広島県選抜と長崎県選抜のジュニアユースチームが8月7日に対戦。デンマークのスポーツブランドhummel(ヒュンメル)は、エキップメントパートナーとして、ピースユニフォームを発表しました。

爆心地と閃光をデザイン

被爆70年となる2015年に、当時ユニフォームサプライヤーだったV・ファーレン長崎と平和を祈念するユニフォームを発表して以来、広島文教大学附属高等学校との取り組みも含め、スポーツを通して平和を考えるピースユニフォームをつくり続けて今年で9年目。

今回発表した広島県選抜と長崎県選抜のユニフォームは、被爆地である広島県と長崎県が、同じ「核兵器のない世界」というゴールに向かって歩みを続けてきたことを受け、広島は長崎の、長崎は広島の平和への願いを背負うデザインを継続。

広島のユニフォームの前面には原爆ドーム、背面には平和祈念像を、長崎のユニフォーム前面には平和祈念像、背面に原爆ドームを配置。両県の平和の象徴をお互いが背負うユニフォームに。試合ではそれぞれの背番号でプレーしますが、発表用は被爆日を表す86番と89番を配置しました。

また、爆心地の地図と多くの人の命を奪った原子爆弾の閃光をデザイン。一瞬の爆発で平穏を失った空の色をグラデ―ションで表しました。緊迫した情勢が続く世界に平安が訪れることを願い、平和を祈念する想いを込めました。
(デザイン協力:アシタノシカク

スポーツのできる平和

ピースマッチを含めた4大会に参加する選手は、試合の合間に、原爆ドームや広島平和記念資料館を訪問したり、碑巡りを行うなど、平和学習を行います。今大会の発起人でもある松井一實広島市長は、7月28日の会見で、「平和を象徴する都市であり続けるための活動であり、長崎との繋がりも含め、いろんな地域の方たちとの交流を深めてほしい」と選手への期待を口にした。

特別協賛の株式会社バルコムの山坂哲郎社長は、「会社の繋がりもあり、ウズベキスタン男子U-17代表が参加することに。交流を期待したい」と話すと、エスエスケイ代表取締役社長の佐々木恭一は、「2019年に始まったこのピースマッチで平和を共に発信してきました。今年も平和を願うユニフォームを着用した若者たちが、平和のありがたさを感じながらプレーしてもらえればと思っています」と未来への希望を込めた。

今大会の後援となり、胸にロゴが配置された国連訓練調査研究所(ユニタール)からは、広島事務所の守田葉子さんが参加。「2015年の女子アフガニスタン代表の研修をきっかけに、ユニタールでもスポーツと平和の取り組みを進めています」とコメント。大会オフィシャルゲームボールを務める株式会社ミカサの佐伯祐二社長は、「サッカーを通して平和を発信するこの大会に賛同します。また、来年の新スタジアムに向けて広島のサッカーが盛り上がっていってほしい」とエディオンピースウイング広島についても言及。広島県サッカー協会の古田篤良会長は、「サッカーを愛する者が、サッカーを通じて世界平和の想いを発信していきたい」と大会の理念を強調した。

ピースマッチスケジュール

「HiFA 平和祈念 2023 Balcom BMW」は、U-15男子によるピースマッチに、U-18男子とU-15女子、U-12の3つの大会を加え、サッカーを通して広島から平和の尊さを発信する。ピースマッチは、8月7日の16時より、広島広域公園第一球技場で行われる。

HiFA 平和祈念 2023 Balcom BMW PEACE MATCH
2023年8月7日(月)
15:15 PEACEセレモニー
16:00 PEACE MATCH 広島県選抜U-15 vs 長崎県選抜U-15
広島広域公園第一球技場・補助競技場

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