安平光佑、「経験を積めば、もっと手応えを得られるはず」

10月18日から始まるハンドボール・アジア予選の男子日本代表・彗星JAPANのメンバーに選ばれた安平光佑選手。西條中学校(富山県)時代から、そのセンスあふれるプレーで「ファンタジスタ」と呼ばれてきた安平選手は、今季から北マケドニアリーグのヴァルダルでプレーしている。常に高いレベルに身を置き、レベルアップをめざす安平選手にクラブ、日本代表両方での今季への想いを聞いた。 (取材・文/スポーツイベント・ハンドボール編集部)

経験を積めば、もっと手応えを得られるはず

昨年、ポーランドの強豪プウォツク(国内カップ優勝、国内リーグ2位、世界最高峰のEHFチャンピオンズリーグベスト8)と契約し、日本人男子で初めてEHFチャンピオンズリーグ出場、6得点をマーク。さらに11月にはリーグで週間MVP選出と大活躍の安平選手だが、「昨シーズンの僕のデキは100点満点で50点」と本人の評価は厳しい。「スピードを使ったプレーはよかったし通用したけど、ただ速いだけではダメで、緩急のつけ方が大事。最初はいいのですが、相手も対応してくるんですよね。スピードのつけ方、落とし方といったあたりはもっと勉強しないといけないと思わされました。また、僕はセンタープレーヤー(司令塔のポジション)で、攻撃の軸にならないといけない。このポジションの選手が少しでも気を抜くと、このレベルではあっという間にダメになるなと感じました。とくに負けている展開でのゲームメイクに反省点が多いです。ただ、チャンピオンズリーグなど初めての経験が多い中で、自分のスピードを活かせばやっていけるなとも、改めて思いました」とポーランドでのシーズンを振り返った。

今シーズンからプレーする北マケドニアリーグの強豪ヴァルダルについて尋ねると「ヴァルダルは、プウォツクに比べると、2対2をより重視したチーム。1対1からの展開を多用するプウォツクよりもヴァルダルのやり方のほうが僕にはフィットしているかな、と思います。今のハンドボールは展開が速いチームが多いので、僕のように小さい(172cm)選手が入ってもその中で自分を生かしやすいんです。ヨーロッパでも充分やれると思います」と手応えも感じている。 「今年の夏に日本に来たPSGハンドボール(フランス)のリュック・スタインズ選手(オランダ)や、僕の好きなミハ・ザラベツ選手(スロベニア)も小さいですが、彼らは経験値が高く、ミスが少ない。それを目指さめないといけないし、もっとヨーロッパでプレーして経験を積めば、そういう手応えもさらにつかめると思います」と展望を語ってくれた。

ヒュンメルのシューズを履いてアジアの頂点をめざす!

 

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昨年、初めて日本代表に招集された安平選手。「ヨーロッパに行く前は日本代表に選ばれることが目標でした。今は、この予選に出て勝つことが代表での一番の目標です。フル代表としてはアジアの舞台は初めて。日本が何年も勝てていないカタールを倒したいです」と、アジア予選への意気込みを語った。

日本代表のセンタープレーヤーには、長年彗星JAPANの攻撃を支えてきた東江雄斗選手がいるが、安平選手はまったくタイプの違う、いわば日本の秘密兵器にもなり得る選手。「クッション性がよく、足にフィットする感じが好き」というヒュンメルのシューズを履き、カタールやバーレーンなど並み居るアジアのライバルたちをなぎ倒す姿を見せてもらいたい。


着用シューズ

DAGAZ 2.0 ICON No.23
Price : 17,600円

ALGIZⅢ
Price : 22,000円

 


安平 光佑(Kosuke Yasuhira)

2000年6月29日生まれ、富山県出身。172cm。
氷見高校在籍時に、キャプテンとして3冠(インターハイ、センバツ、国体)を達成。日本体育大学時代に活躍の場をヨーロッパに求めて、ドイツ、フランス、ポーランドでプレー。ポーランド1部のヴィスワ・プウォツクでは、欧州チャンピオンズリーグに日本人男子選手として初出場・得点も記録。今季からは、北マケドニアリーグのヴァルダル(2016-17年シーズン、18-19年シーズンと、ヨーロッパ最高峰のリーグ戦・EHFチャンピオンズリーグで2度優勝している強豪)に。2022年12月より、日本代表にも選出されている注目のプレイヤー。

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