清水和也、「圧倒的な成長を目指して」

17歳でFリーグデビューを飾った清水和也選手は現在26歳。昨年10月には日本代表でアジアの頂点に立ち、自身初のタイトルを手にした。また、スペインからFリーグのフウガドールすみだに復帰し、リーグ戦ではベスト5と得点王に輝き、全日本フットサル選手権で優勝。代表、クラブ共に活躍したシーズンを送った。

ただ、清水選手からは、「チームをプレーオフに導けなかった力不足を痛感しました。2試合出ていない中での得点王はポジティブなところもありますが、『何であそこで決められなかったんだろう』、『もっと精度が上げられたら』という後悔の想いの方が強く残っています」と反省の言葉がこぼれる。

今回の移籍にあたって、「自分の中で決断を下すのは簡単じゃなかった。お世話になった人たちへの申し訳なさもあった。もっと成長したいという自分の目的や決意を直接話した時に、『がんばってこい』と背中を押してくれた。改めてあたたかい人たちに支えてもらっていたんだな、と気づくことができ、パワーをもらえた。フウガは、今も大好きなチームで、僕が育ててもらったチーム。だからこそ、変わった姿を見せたいですね」と名古屋オーシャンズで迎える新シーズンに目を向ける。

移籍で重視したことは、自らの成長に寄与できるか、だった。「日本国内にこだわったことはないのですが、トータルとしてこの先成長できるのが名古屋だと思った。1番は競争。ここ数年、名古屋には素晴らしいPIVOの選手がいて、歴代の代表PIVOも名古屋の選手が務めている。より厳しい環境で日々競ったほうがいい。競争できる環境が必要だった」と語る。

エースとして期待された2021年のリトアニアの世界大会では、4試合で1ゴール。日本代表はベスト16で敗退した。その悔しさを忘れないためにも、自らを「戦犯」だと語る。

「やっぱり選手として目指すべきところは代表。フットサルはマイナースポーツのひとつから抜け出せない状況が続いている。代表が強いことが、プラスアルファに働く。だからこそ、そこに選ばれ続けたい」と選手としてフットサルの普及・振興にできることを担おうとしている。