アンプティサッカー日本選手権2022が開催!

第11回 日本アンプティサッカー選手権大会2022が川崎市で11月19-20日に開催。トルコでアンプティサッカーのW杯が行われた直後の大会ながら、今回もコロナ禍の影響で参加チームや選手が限られ、規模を縮小した中で行われた。

合同チームで準優勝

デンマークのスポーツブランドhummel(ヒュンメル)は、2014年秋から関西セッチエストレーラスのサポートをスタートし、翌年から春の全国大会レオピン杯の協賛を務めるなど、アンプティサッカーを応援してきた。

コロナ禍におけるアンプティサッカーは、年2回行なってきた全国大会も中止に追い込まれるなど逆風が吹いた。毎秋開催の日本選手権も2020年が中止、2021年は2022年2月に時期をずらして縮小開催。今回、10月のトルコW杯を経て、第11回日本選手権が開催された。

関西セッチエストレーラスは、2月は個人での参加のみ、今回も1チーム分のメンバーが集まらず、過去5回の優勝を誇るFC九州バイラオールとの合同チームでの出場となった。試合は、初日に優勝したFC ALVORADAに0-2で敗北。ガネーシャ静岡AFCには4-0で勝利すると、2日目の準決勝ではFC TS-ONE TOP2022に6-1と圧倒したが、決勝ではFC ALVORADAに0-6で完敗。準優勝となった。

次の4年に向けて動くアンプティサッカー

関西セッチエストレーラスで日本代表としてトルコで戦ったのは、FPの川西健太選手、近藤碧選手、GKの上野浩太郎の3人。初出場となった近藤選手と上野選手は、「課題はありながらも、もっといける」という印象を語ってくれたが、前回のメキシコでもプレーした川西選手は少し違った。「チームも若返り手応えを感じて臨んだだけに、過去最高の10位さえ更新できなかったことに、世界との差を感じた」と語った。

自らは資格試験に備えていく必要があったり、大学の研究が忙しくなったりとアンプティサッカーに割ける時間が限られてくるという。アンプティサッカーは、リハビリテーションやレクリエーションの意味合いも持つため、進学や転職、転勤、結婚などライフイベントの影響を受けやすい。

コロナ禍によって、練習や試合から遠ざかった選手が、個人でできるパラスポーツを始めるなど、アンプティサッカーにとっては難しい状況が続くと思われるが、2月には健常者スタッフを交えた4人制のチャレンジカップを西日本で予定するなど、次の4年に向けて動き出しているアンプティサッカーをヒュンメルはこれからも応援していく。

アンプティサッカー


30年以上前にアメリカの負傷兵が松葉杖をついてプレーするサッカーを、リハビリテーションとして始めたのが競技のきっかけ。フィールドプレイヤーは下肢の切断者で、日常生活でも使われる松葉杖(ロフストランド・クラッチ)をついてプレーし、GKは主に上肢を切断しており、片腕でプレー。フィールドプレイヤー6名とGK1名の7人制サッカー。日本には2010年に導入され、日本代表は2018年メキシコワールドカップで過去最高の10位、2022年トルコW杯では11位になるなど、近年実力を伸ばしている。
【OFFICIAL SITE】http://j-afa.jp/

 

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