9/26までクラファン実施、アンプティサッカー日本代表を応援しよう!

9月30日から10月9日にかけてトルコで開催されるアンプティサッカーワールドカップ2022トルコ大会。5大会連続で出場する日本代表は、9月26日までクラウドファンディングで支援を呼び掛けている。ヒュンメルがサポートする関西セッチエストレーラスから代表に選出されたメンバーに、W杯にかける想いを聞いた。

5大会連続W杯出場のアンプティサッカー日本代表

アンプティサッカーは、病気や事故で手足を失った人たちが、ロフストランドクラッチと呼ばれる松葉杖をついてプレー。フィールドプレイヤー6名とゴールキーパーの7名で、サッカーの3分の2ほどのサイズとなる40m×60mのコートで戦い、フィールドプレイヤーは主に片足の切断者で、GKは片腕の切断者である。

日本では2010年に始まったアンプティサッカーの競技人口は100名弱。春と秋に2度の全国大会が開催されており、ワールドカップには2010年から参加。2014年から4年に1度の開催となり、今大会からは予選が行われ、日本代表は東アジア予選を3戦全勝、無失点で勝ち抜き、5大会連続でのW杯出場を決めた。

今春行われたデフオリンピックや車いすバスケでは、コロナ陽性者が出るなどの理由で、日本代表が開催国に到着しながら試合ができない事態に陥った。アンプティサッカー協会では、そうした事態を避けるための感染対策の徹底に加え、国内合宿での強化やトルコへの渡航費などのため、また広くアンプティサッカーを知ってもらうために、9月26日までクラウドファンディングを実施し、応援を募っている。

世界一を目指す日本代表

ヒュンメルは、2014年よりアンプティサッカーのサポートを始め、関西セッチエストレーラスのユニフォームサプライヤーを務めており、アンプティサッカーワールドカップ2022トルコ大会には、その関西セッチからスタッフ1名、選手3名が代表に選出された。初出場のGK上野浩太郎選手は、「普通のサッカーと変わらないぐらいに体をぶつけあったり、片足でのシュートや片腕で止めるキーパーの迫力が魅力」とアンプティサッカーの激しさを見てほしいという。

コーチ/トレーナーとして2回目の参加となる増田勇樹さんは、「特別な雰囲気があった前回のW杯では、国歌斉唱の際にアンプティサッカーで関わった人たちの顔が浮かびました。応援してくれる人たちのためにも、選手が最高のパフォーマンスを発揮できるようにサポートしていきたい」と話すと、2大会連続出場の川西健太選手は、「今回は優勝が狙えるチームになってきています。しかし、どこの国もレベルアップしているので、気を引き締めて戦います」と過去最高位となった前回大会の10位から一気に世界一を狙う。

前回大会では、年齢制限のために大会直前で参加ができなくなった近藤碧選手は、「4年前は出られなくて悔しい思いをしたので、今回は優勝して嬉しい思いをしたいです」とし、合宿を重ねることで、「チームとして上手くなってきており、いい雰囲気」とチーム一丸で優勝を目指す。

日本アンプティサッカー協会の最高顧問を務めるのは、日本サッカーのご意見番として知られるセルジオ越後氏。「我々と違ってハンディキャップを持っている選手らがものすごいプレーをして感動を与えてくれる。これが一番社会に我々が望むこと」とアンプティサッカーをきっかけに、障がい者と対等に付き合える社会を望んでいる。アンプティサッカー日本代表を直接応援するには、9月26日まで実施のクラウドファンディングで。

アンプティサッカー


30年以上前にアメリカの負傷兵が松葉杖をついてプレーするサッカーを、リハビリテーションとして始めたのが競技のきっかけ。フィールドプレイヤーは下肢の切断者で、日常生活でも使われる松葉杖(ロフストランド・クラッチ)をついてプレーし、GKは主に上肢を切断しており、片腕でプレー。フィールドプレイヤー6名とGK1名の7人制サッカー。日本には2010年に導入され、日本代表は2018年メキシコワールドカップで過去最高の10位を記録するなど、近年実力を伸ばしている。
【OFFICIAL SITE】http://j-afa.jp/

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