ガンバ大阪、「青い炎が多様性を認め合える社会への灯火に」

9月24日に行われた2023明治安田生命J1リーグ 第28節浦和レッズ戦は、SDGsmileマッチとして開催。SDGsが採択された9月25日にちなんでSDGs週間にあたるこの日。ヒュンメルとのコラボアイテムとなった点字シャツの他にも、盲導犬のブースや明治安田生命の健康チェックコーナー、小児がん啓発など、関連イベントが行われた。

『目の見えない私が「真っ白な世界」で見つけたこと』の著者浅井純子さんのトークショーでは、浅井さんが盲導犬と共にGステージに登場。街中で盲導犬に会ったときには、触らない、話しかけない、食べ物を与えない、目を合わせないと、基本的に知らないふりをすることが大事だが、「盲導犬は信号が分かりませんから、『青になったよ』などと、盲導犬使用者が困っていたら声をかけてほしい」とリクエスト。

2002年に、身体障害者補助犬法が制定され、盲導犬、介助犬、聴導犬は、働く犬として認められ、お店に入ったり電車に乗ったりすることができる。「法律ができて20年。まだまだ浸透していないところもあり、皆さんに知っていただくことが大事。もちろん、お店には動物へのアレルギーがある方もおられるので、座る席の周りの人には声掛けをしてから入っています」と周囲への気配りも忘れない。

ヒュンメルがサポートするJリーグの3クラブと行った点字シャツは、チームごとに異なるデザイン。見えない、見えるにかかわらず、サポートするクラブを後押しするのが声援や手拍子。ガンバ大阪バージョンは、重なった手拍子が青い炎となり、熱狂を生み出す様子をイメージして作成。

点字シャツを着ているサポーターに話を聞くと、「デザインが良かったし、チャリティにもなる」、「価格もお手頃」、「職業柄、このシャツを買おうと思った。職場で点字が読める人に見てもらいたい」などとコメント。ヒュンメルがガンバ大阪のパートナーになったポイントとして、こうした社会貢献活動に参加できることを挙げてくれたサポーターもいた。

選手たちは、GKも含めて全員が青いシャツで入場。多様性を象徴する点字シャツを着たまま、フェアプレー宣言が行われた。宇佐美貴史選手は、「私たち一人ひとりが持つリスペクトする力、大切に想う心で、これからも誰もが愛することのできるJリーグを。差別、そして暴力のない社会をみんなの力でつくり、守っていきましょう」と宣言した。