ジェフユナイテッド千葉、点字シャツの収益などを千葉盲学校に寄付

デンマークのスポーツブランドhummel(ヒュンメル)は、Jリーグのジェフユナイテッド千葉と共に、点字加工を施したチャリティーシャツの販売収益の一部とオークションの売上全額を千葉県立千葉盲学校に寄付。また、島田亮代表取締役と佐藤勇人CUOが子どもたちとサウンドテーブルテニスを通じて交流を図りました。

点字シャツの売上を千葉盲学校に寄付

贈呈式の数日前には、千葉盲学校の先生と生徒が明治安田J2リーグ 第16節愛媛FC戦を観戦。7-1とゴールラッシュに沸いた試合でした。高等部の生徒と先生など約20名を前に、ジェフユナイテッド千葉の島田取締役は、「先日はいい試合を見せられたな、とうれしく思っています。プロのサッカーチームなので試合で表現することが1番です。また、いろんな方々に支えられているので、こうやって触れ合ったり、共に歩んでいく取り組みをしていくことで、千葉が、あるいは日本が元気になればと思っています」とあいさつしました。

ジェフユナイテッド千葉でクラブユナイテッドオフィサー(CUO)を務める佐藤勇人さんは、「37才まで20年、サッカー選手をしていました。引退後にブラインドサッカーをする機会があったのですが、ボールが蹴れなくって、難しかった。でも楽しかったです」などと自己紹介。用意されていたブラインドサッカー用のボールでスリッパを履きながらも軽快にリフティングを披露し、子どもたちとはパス交換で交流しました。

全盲の生徒からは、「私はいつも耳から情報を集めているので、音の強弱などから状況を把握し、理解しています。佐藤さんのキックは強い音がしてかっこよかった」と感嘆の声をあげました。

弱さを受け入れて進んでいく

その後、サウンドテーブルテニス(STT)を全員で実施。STTは、金属の球が入ったボールを転がしてラリーする視覚障がい者が行う卓球です。視覚障がいといっても、弱視やロービジョン、全盲など、ひとくくりにはできないため、全員がアイマスクを付けてプレー。音を頼りにボールの行方を予測しラケットを動かします。

アスリートらしく、勝負事には手を抜かない佐藤さんは、「距離感が難しいな」と言いながらも、強いボールを打ち込みましたが、「僕が上手くできないから、(対戦相手の)網谷君は、途中から左手を使って試合したんですよ。それでも負けてしまい、悔しいですね」とコメント。

先生から、最後に子どもたちにメッセージをとのリクエストを受けた佐藤さんは、「歳を重ねて旅立った時に、いろんな苦労があると思います。僕も、プロになったら最初から試合に出られると思っていたのですが、1、2年目は1分しか出ていません。いつクビになってもおかしくないその時に、自分と向き合って弱いところを認めることができました。そういう弱ささえも自分の一部と思って練習に取り組んだ結果、20年間、サッカー選手としてプレーできました。皆さんは、本当に強い人とだな、と思います。これから苦労することもうれしいこともたくさんあると思います。くじけそうになった時に、自分の弱さも認めてあげることで、再び前に向いて進んでいく力が湧いてくる。これからの人生を生きていってほしいと思っています」と気持ちを強く伝えました。

最後に、高校2年生の網谷くんが、「中1で目が悪くなって、自分を見失うこともありましたが、ここに来てSTTとか、いい楽しみ方が見つかったかなと思います。頑張っていきたいなって思います」と生徒を代表して話しました。

助け合える社会に

今回の寄付金贈呈は、ヒュンメルがジェフユナイテッド千葉と協働で実施した点字シャツをきっかけに実施。昨年の9月23日、明治安田生命J2リーグ第36節で選手たちがウォーミングアップや入場時に着用。販売分の収益の一部と選手着用シャツをオークションした売上すべてと授業で活用してもらうビブスを合わせて千葉県立千葉盲学校に寄付しました。

点字シャツのデザインは、目が見えない人も見える人も、たくさんの応援する手のひらを重ね、スタジアムに喜びをつくり出す様子を全面にプリント。重なった手のひらが、千葉県の県花「菜の花」としてスタジアムに広がる様子をイメージしました。シャツの裾部には、クラブ名を点字加工で施し、浮き出た文字を指先で触って読み取れるようにしています。

子どもたちとの交流を終えた佐藤さんは、「先日もヨーロッパに視察に行って来たんですが、試合前に地域の表彰が行われたりしていて、試合が選手だけのものじゃなかったり、サッカークラブがトップチームや女子チームと同じように障がい者チームを紹介していたり。障がい者に対するスタンスが違うんですよね。そんなことも踏まえて、今回改めて思ったことは、気づいた人が助け合える社会になればいいな、ということです。誰だって色んな弱みを持ちながら生きていく。そういうことに慣れて、バランスを取りながら生きていくうちに強さを手に入れていく。この学校の子どもたちはそんな強さを持っていると感じました。次に来る時は、STTでも勝ちますよ」と笑顔で振り返ってくれました。


ジェフユナイテッド市原・千葉について

ジェフユナイテッド市原・千葉は、サッカーJ2リーグに所属するクラブチームで、千葉県市原市と千葉市がホームタウン。1946年創部の古河電気工業サッカー部を前身とする歴史あるクラブ。Jリーグには開幕時の1993年より加盟するオリジナル10のひとつ。チーム名はクラブとホームタウンの結びつきやチームの連帯を表す。クラブ30周年を迎えた2021年に、ジェフクラブアンセムを制定し、「フットボールの力で心をつなぎ セカイに彩りを」を理念に活動する。

【OFFICIAL WEBSITE】https://jefunited.co.jp/

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