ジェフユナイテッド市原・千葉、「高まる一体感で戦うチームに」

2023明治安田生命J2リーグは、2月18日に開幕。ヒュンメルがサポートして2シーズン目になるジェフユナイテッド市原・千葉は、AWAYでV・ファーレン長崎に1-0と開幕戦をものにした。2月25日はHOME開幕戦、フクダ電子アリーナでモンテディオ山形と対戦。選手たちに新シーズンの意気込みを聞いた。

攻撃的なチームへ

3年間の尹晶煥体制の後を受け、今シーズンからジェフユナイテッド市原・千葉の指揮を執るのは、小林慶行監督。ヘッドコーチとして2年間の実績もあり、クラブにおける信頼もある新監督が目指すのが、全員で前向きにトライする攻撃的なサッカーだ。

この数年の守備的なスタイルから一転。2022年はシーズンを通して、失点が42とJ2で屈指の守備力を誇りながら、44得点と攻撃に課題が見られた。そこに対して、強力な外国人FWの獲得ではなく、より強いチームを目指すために、組織でゴールを目指す、より前に重心を置いた攻撃的なサッカースタイルに舵を切った。

AWAYで迎えた開幕戦で勝利!

開幕戦は、AWAYでのV・ファーレン長崎戦。トランスコスモススタジアム長崎には雨が降り続け、スリッピーで難しい試合になったが、後半7分、田口泰士選手のミドルシュートがポストに当たったところを小森飛絢選手が押し込んでゴール。後半36分に退場者を出し、数的不利を強いられたが、全員ディフェンスで逃げ切った。

キャプテンの鈴木大輔選手は、「開幕戦は勝つことがすごい大事だと思っていた。特別な雰囲気のある中で、勝てたことが一番良かった。この段階でチームが完成することはないし、戦う姿勢、最後まで粘り強くできたこと」と勝因を挙げた。

ツエーゲン金沢から加入した松田陸選手は、右サイドのDFとして攻守にわたって活躍。「攻撃に出られる時は、ここは嫌だろうなと相手が思うポイントを突いて、チャンスはどんどん出ようと思っています。ツエーゲンやガンバでの経験から、スムーズにプレーできた印象だった」と手応えを感じている。

ミスを恐れずチャレンジを

クラブが目指す攻撃的なサッカー。それは、守備のリスクを背負いながらもゴールを優先してプレーすることを指す。そのため、小林監督は、「相手よりも走る」ことをチームのタスクとし、「当たり前のことを当たり前にしていこう」と呼び掛け、当たり前のレベルを向上させている。

DFの要である鈴木選手は、「前に出る、ということは後ろにとってはリスク。全部がそうではないが、バランスが難しい。ただ、怖がっていては新しいことはできないし、『前へ、前へこだわってやるんだよ』と自分自身にも言いながらプレーしている。まだ上手くいかない時もあるし、逆に、ミスも起こってほしい。ミスは繰り返さなければいいし、チャレンジしていくことが大事」と前向きに捉える。

ディフェンスのリスクは、もちろんGKにとっては大きな脅威となるが、新井章太選手は、「GKの仕事は毎年変わらない。ゴールを守ることとボールを動かすこと。確実に言えるのは、相手よりも勝ちたい気持ちが強いということ。『オレらがやってきたものを出す』という自信があって、開幕戦はしっかり試合に臨むことができた」と冷静に構える。

高まる一体感

新井選手は、「プロ入り2年で契約満了を言い渡された後は、練習していても泣けてくるくらい厳しかったが、それがあったからこそ、強くなれた。ベテランと呼ばれる年齢になって、今は1年1年の勝負。毎週毎週、試合に出ることを目標に必死でプレーしている」と背中でチームを引っ張っていく。

松田選手は、「今までAWAYで感じていたフクアリの雰囲気やジェフサポの圧が自分を応援してくれるようになる。それを味わえるのは楽しみですし、1人でも多くの方から声援を送られるような選手へと成長していきたい」と語る。

コロナ禍の影響で、クラブ内でのコミュニケーションも希薄になりがちだったが、今シーズンはその横の交流も活性化されており、クラブとしての一体感が高まっている。さらに、選手たちを後押しするように、声出し応援も全面解禁された。新井選手は、「試合を通して背中に感じる応援がモチベーションもテンションも上げてくれる。チームの一体感がスタジアムの一体感に繋がっていく」と期待する。

粘り強く戦う姿勢

ジェフ千葉のシーズンテーマは、『一体感』が重要なキーワードに。ただ、キャプテンの鈴木選手も、「テーマには掲げているが、無理につくろうとはしてないんです。プロだから、一人ひとり自分自身で闘っているんですが、『仲間のために』や『チームのために』という積み重ねで、シーズン終盤により大きなまとまりになっていく。僕は無理にまとめようとしてはいなくって、気持ちよくプレーできる環境やコミュニケーションしやすい雰囲気をつくろうとしています」と自然体だ。

チーム最年長で、ジェフ千葉のJ1時代を唯一プレーする米倉恒貴選手は、「サポーターにはチームの事情は分からないと思いますが、今年はチームの一体感が増しているので応援してほしいし、一緒に戦ってほしい。(2/21現在)ケガをしているが、復帰する試合を楽しみにしていてほしい」と話す。

昨夏の手術から、今シーズン復帰した鈴木選手。「HOME開幕戦は、久しぶりのフクアリになります。昨シーズンはチームが苦しい時に、スタンドの上から見ることしかできなかった。1番の目標はピッチに戻ることだったので、サポーターにその姿を見てほしい。HOME開幕戦もかたい試合になると思うし、今年やりたいサッカーを見てもらうことができなくっても、固執せず、粘り強く熱く戦っていく姿勢を見てもらいたい」とサポーターにメッセージを送った。


23 ジェフ千葉 オーセンティックユニフォームシャツ
Price:19,250円(税込)
Size:S/M/L/O/XO(ユニセックス)

オフィシャルショップ「12JEF」

今シーズンも、選手着用ウェアをはじめ、ヒュンメルアパレルが豊富にそろう12JEF。順次、選手着用のエンブレム付きウェアも販売するので、HOMEゲーム時には要チェック。

オフィシャルショップ「12JEF」
住所:千葉県千葉市中央区川崎町1-38
電話番号:043-305-1286
営業時間:平日13:00~18:00、土日祝11:00~18:00
定休日:月曜日


ジェフユナイテッド市原・千葉について

ジェフユナイテッド市原・千葉は、サッカーJ2リーグに所属するクラブチームで、千葉県市原市と千葉市がホームタウン。1946年創部の古河電気工業サッカー部を前身とする歴史あるクラブ。Jリーグには開幕時の1993年より加盟するオリジナル10のひとつ。チーム名はクラブとホームタウンの結びつきやチームの連帯を表す。クラブ30周年を迎えた2021年に、ジェフクラブアンセムを制定し、「フットボールの力で心をつなぎ セカイに彩りを」を理念に活動する。

【OFFICIAL SITE】https://jefunited.co.jp/

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